ステアで作れる洋酒ベースのカクテル

ウォッカやテキーラのカクテルって沢山あるけど、家でできる?

「確かに強いお酒は家にたくさんあるけど…」

マイコさん以外はお父さんもお母さんもお姉さんも、みんなお酒が大好き。そのせいかマイコさんの家には、普段飲まないようなお酒でも沢山棚に並べられています。その中にはウォッカやテキーラなど度数がかなり高いものもあり、お酒が好きなお友達からは羨ましがられますし、ご家族からも「いつでも飲んでいいよ」と言われているのですが、飲み方が全く分かりません。お店のカクテルの名前を見ているとウォッカやテキーラというのはよく登場しますが、あれは自分の家で作れるものなの?と疑問も抱かれます。バーテンさんがカシャカシャ振っているような道具がなければ作れないのではないのでしょうか?

「ステアだけで作れるカクテルもあるんだ!」

マイコさんが想像していた「カシャカシャ振っている」カクテルは、「シェーカー」という道具を使います。これは素人には扱いが難しく、ただ適当に振るだけでは美味しいカクテルを作ることはできません。(後述参照)これは基本的には混ざりにくいお酒と材料同士が口当たりよく混ざるように使うものであり、これまで焼酎などの原液を様々なもので割って飲んできたように、ただ単に「お酒を割る」目的ならば必要ないのです。

試しに調べてみると、ステア(シェーカーを使わずマドラーだけで混ぜる方法)のみで作れるカクテルは沢山ありました。マイコさんの興味を引いたのは、お店でよく見る「モスコミュール」という名前。材料はウォッカとライムジュース、ジンジャーエールのみですから、無理なく揃えることができます。ステアで作るカクテルにもバーテンならば作法はありますが、おうちで楽しむ分には分量さえ好みに合わせれば自由に混ぜて構いません。甘党のマイコさんにとっては少し物足りませんでしたが、爽やかな美味しいカクテルになりました。

テキーラで調べると「エルディアブロ」というカクテルが一番好みに合いそうでしたが、材料が大変です。クレームドカシスにレモンジュース、ジンジャーエールと、一見簡単そうで全てそれだけのために揃えるには勿体ないと思ってしまう数ですよね。このように、自宅で本格的なカクテルを作ろうと思うと結構な材料と手間がかかります。原液を片付けたければ、自分の好きなジュースを多めに足して割ってしまうのが一番簡単ではあるでしょう。これはまた次の機会に、と肩を落としつつ、マイコさんはテキーラを棚に仕舞いました。