梅酒の風味を緩和し、美味しく飲む方法

梅酒はロックかソーダ割り?混ぜるとしたら何がいいの?

「お姉ちゃん、梅酒って美味しい?」

マイコさんのお姉さんが好んで晩酌に飲んでいる梅酒。基本的には氷を入れたグラスに注いでそのまま飲むようですが、試しに一口もらってみたらやっぱりマイコさんには濃すぎました。先日の果実酒の件を思い出し、サイダーやアイスを使うことも考えましたが、そもそもマイコさんは梅自体そんなに得意ではありません。仕方ないか、と諦めようとしたところ、お姉さんから「梅酒って結構女性向きだと思われてるから、そのうち薦められるかもよ」とキツイ言葉が。じゃあどうすればよいのでしょう?

「ちょっと紅茶を淹れてあげるから、待ってて」

そう言うと、お姉さんは立ち上がってしまいました。紅茶をどうしようというのでしょうか。不信感に苛まれつつ待っていると、お姉さんは濃く淹れた紅茶に氷を入れ、冷たくして持って来ました。そしてマイコさんが飲めずにいた梅酒に注いだのです。見る見るうちに色濃く変色してゆく梅酒。さながらアッサムティーくらいの茶色になってから、それをマイコさんに薦めてきました。

はじめは疑ってかかっていたマイコさんでしたが、飲んでみるとどうでしょう。梅の風味がよい具合に緩和され、アルコールも柔らかくなっています。ちょっと懐かしい甘露飴を舐めているような感覚です。「美味しいでしょ?」と訊かれ、思わず力いっぱい頷きました。お姉さんの話によれば、カルピスやヨーグルトラッシーにしても梅の匂いが優しくなって美味しいとのこと。りんごジュースを入れてもいいそうです。何だか沢山の可能性を秘めたお酒だな、と感動しつつ、外ではカルピスを試してみよう、とマイコさんは思うのでした。