白ワイン初心者のためのカクテル指南

「ワイン初心者なら白がいいよ」って…充分キツイ!どうしよう?

「先輩、白ワインもやっぱり苦手です…」

先日のお誕生日会の後、多分最近マイコさんが色んなお酒に挑戦していることを聞きつけたのでしょう。シャンパンを持って来てくれたF先輩から、自宅のバーに来ないかと誘いを受けました。お店が開いていない休日の夕方に、今度はワインをご馳走するから、とのことです。緊張しながらお邪魔すると、重厚なマホガニーで装飾されたとても雰囲気のよいお店。しかし「初めてなら白がいいね」と何でもない風にワインを注いでくれる先輩をおそるおそる見上げながらグラスを傾けたら、やはり強烈なお味にしかめっ面をしてしまいました。

「ゴメンゴメン、本当にダメなんだな」

苦笑しつつもマイコさんの表情に謝罪するF先輩。そうしてグラスに何か別の飲み物を足してくれました。飲んでみると、先ほど喉が拒絶したのが嘘のような美味しさ。白ワインと同じような色でしたが、なぜかいつの間にかしゅわしゅわと気泡を立てています。考えてみるものの正体が分からず聞いてみると、救世主はジンジャーエールでした。爽やかな炭酸水の甘みと微かな生姜の香りが鼻に抜け、とてもよい気持ちにさせてくれます。

今回はより甘くするためにジンジャーエールにしたそうですが、別にただの炭酸水でもよいとのこと。前者は「オペレーター」後者は「スプリッツァー」という名前をもつカクテルだということも教わり、また一つ勉強になったマイコさん。また、リキュールを入れる上にワインは氷を加えられないためかなり度数が高くなりますが、カシスオレンジに使われるカシスリキュールを入れると、さながら赤ワインの如き光沢の「キール」というカクテルになります。お酒に弱くはないけれど、単にワインの味が苦手、という方にはおススメですよ。