自家製フルーツブランデーのススメ

呑めずにいるブランデー、はちみつと果物で美味しいカクテルに!

「このブランデー、そういえば…」

休日にお母さんから頼まれて、渋々お酒を仕舞っている棚の整理を始めるマイコさん。すると棚の手前から、まだ封の切られていないブランデーが出てきました。確か成人式の帰りに引いた商店街のくじ引きで当たって、おうちの人と飲んでね、なんて言われて持って帰って来たんだった…と記憶が蘇ります。しかし、マイコさんはブランデーを飲んだ経験がありませんし、お父さんもお母さんも実はあまりウイスキーやブランデーは好んで飲まないのです。どうすれば消費できるのでしょう?

「それなら、こないだと同じ方法で美味しくできるわよ」

お母さんのところに持って行くと、ブランデーの中身がすっかり入ってしまいそうなくらい大きな容器を用意してくれました。ワインの時はボウルで良かったのですが、ブランデーはワインよりもうんと度数が高く、数日では消費できないので大きな容れ物が必要なんだとか。ただ一つ違うところは、サングリアを作る時にはリンゴやオレンジ、バナナなどたくさんのフルーツを入れたのに対し、今回はオレンジ一種類だけです。また、前回はお砂糖やレモン果汁を加えていたのに、今回は余計なものは入れないんですって。

オレンジをカットして容器に入れると、ブランデーを注ぎパタンと蓋を閉める。たったそれだけの作業でした。ブランデーは予想通りすっかりひと瓶入り切ってしまい、余すところはありません。そして「明日くらいにはもういいと思うけど、明後日くらいまで待った方がいいかも」と言うお母さん。なぜ複数のフルーツを入れないのかと言えば、フルーツによって美味しいタイミングが違うからなのだそうです。オレンジは1日程度でもう飲みごろを迎えるそうですから、何だか楽しみになりますね。

フルーツによっては3日以上待たねばならないものもあり、りんごや梅などがこれに当たります。梅に至っては7日程度待つのが望ましいそうです。これはブランデーに染み込むのに時間がかかるからであり、逆にオレンジや苺、パイナップルなど果汁が元々染みだしやすいものは、大抵翌日には飲めるようになります。様々な果物で是非お試し下さいね。