お酒 裏ワザ

お酒が苦手なことで、飲み会で損した気分になっていませんか?

「飲みニュケーション」という言葉通り、現代の日本にも未だに特別な時には飲み会を開き、お酒を楽しみながら親睦を深めようという風潮があります。この時、身体に合わない、極度の下戸であるなどの理由から飲めない方もいますが、そうでないのに「味が嫌い」で飲めない方もいますよね。

しかし、せっかく飲める体質なのに勿体ない、同じ会費を払っているのに全然元が取れない、酒の席ではいつもより明るくなり、上司に積極的に接していける同期が羨ましい…というお悩みも多いのではないでしょうか?

確かに、お酒が飲めれば程良く酔えて周囲の人々とコミュニケーションが取りやすくなりますし、今より一層飲み会に参加するのが楽しくなるでしょう。

どんなお酒でも、初めて飲む時は緊張するもの。当サイトでは様々な種類のお酒で自己流カクテルを作る方法、初心者にもおススメの飲み方をご紹介しています。

まずは手始めに、ジュースを混ぜるなどして既に飲みやすいよう工夫されたカクテルから挑戦してみましょう。定番のカシスオレンジやファジーネーブル、シャンディガフにサイドカー、キティ、ブラックルシアン…初心者でも飲みやすく作られたカクテルたちは、色鮮やかでまるで宝石のよう。見ているだけでも興味がそそられます。

外でも家でも!お酒はどんな場所でも楽しめる

飲み方さえ覚えれば、飲み会の時だけでなく日常の中でもお酒は身近な存在になります。ストレスが溜まった時は誰にも聴かれたくない愚痴に付き合ってくれたり、休みの前の日は気分のリフレッシュを手伝ってくれたり、適度に摂取すればお酒は一生の友。

飲むだけでなくお料理やお菓子作りのアクセントにも使えますし、日持ちもしますから、おうちならではの個性的なアレンジもおススメです。

お酒と仲良くなりすぎて飲み過ぎてしまった時でも、当サイトをご覧頂ければ安心。寝る前に何をすれば翌日に響かないか、二日酔いから早く回復するにはどういう方法があるか、そもそも飲み会前に注意できることはあるのか?という疑問にも併せてお答えしています。

最後に、皆さんと一緒にお酒に挑戦していく当サイトのモデル「マイコ」さんをご紹介致しましょう。

マイコさんは今年3回生を迎える20歳の女子大生。成人式の席で初めてビールを薦められましたが、全く口に合わず「お酒は苦いもの」という意識が生まれてしまいました。家族はみんなお酒が大好きなのに…3回生からはゼミも始まり、飲み会も増えるため出来れば人並みに飲めるようになりたいと思っています。

そんなマイコさんは、日常で出会うお酒を一つずつ克服していく努力をすることに決めました。一度にたくさん飲めなくていい、何でも飲めるようにならなくていい、ただ一度でいいから「美味しい」と思ってみたい!皆さんも、マイコさんの気持ちになって是非恐れず一歩を踏み出してみましょう。

酔っ払ってしまったら…帰宅後と二日酔い時のケアを教えます!

「結局気持ち悪くなるまで飲んじゃった…」

今夜の飲み会では、結局必要以上に飲まされてしまったマイコさん。帰宅して早々気持ちは悪いし、吐きそうだし、何だか頭も痛いような…もう早く寝てしまおう。と布団に入ろうとしたその時、お姉さんからたたき起こされました。

「そのまま寝たら明日が余計辛いわよ!」

とにかく横になりたいマイコさんを無理やり立ち上がらせ、水を飲ませてくるお姉さん。するとまた気分が悪くなってトイレに駆け込んでしまいます。それを何度か繰り返し、吐くものもなくなったところでメイク落としシートで顔を拭われ、ようやくベッドに倒されました。何という姉だと憤慨しつつ床に就いたマイコさんですが、翌朝起床してびっくり。若干頭は痛いものの、予想していたよりも体調は悪くないのです。もしやお姉さんのお陰か、とお礼を言いに行くと、きつくお灸を据えられました。

「ベロベロになったらとりあえず吐けるだけ吐く。吐き終わったら出来るだけ水分を摂って寝なさい。あともし二日酔いになったら、スポーツドリンクと甘い物を摂ること」と、何だかんだ面倒見がよいのです。アルコールは実は飲み物のようで、人体の水分を奪うもの。だから飲み過ぎると翌朝血流が悪くなって頭が痛むのですね。ですから出来る限りその日のうちから翌日にかけて、水分を大量に摂りましょう。恐らく翌日は心がけるまでもなく恐ろしく喉が渇くはずです。

しかし、甘い物っていうのは聞いたことがないな、とマイコさんが思っていると「それは私も受け売りだけど」とのこと。調べてみると、アルコールの分解には糖が必要と言われていますから、より肝臓を活性化させるために糖分が必要なのですね。スポーツドリンクはその点翌朝の朝食のお供には優秀ですから、是非覚えておいて下さい。

吞み会前には何をすればいい?悪酔いしないテクニック!

「すっかり飲めるって誤解されてる…」

先日からまさかとは思っていたものの、サークル内でもすっかり「飲める人」の位置に据えられてしまっていたマイコさん。弱くはないものの苦手なお酒はまだまだ沢山あるし、特別に飲めるわけではないと説明しても、部員たちは信じてくれません。このままでは必要以上に飲まされるのではないか?いつか羽目を外してしまうのではないか?と不安が過ります。一応気を付けてはいるものの、何か飲み会の前に注意しておけることはないのでしょうか?

「飲み会の前に乳製品をとり、出来れば栄養ドリンクを飲んでおきなさい」

お姉さんに相談すると、さすが百戦錬磨。さらっと簡潔に答えを導き出してくれました。まず、空きっ腹の状態でアルコールを入れると、急激に吸収されて悪酔いしやすいため、絶対NGとのこと。乾杯の前に料理を食べられればいいけれど、先輩やOBの手前それは無理だろうから、待ち合わせの直前に飲むヨーグルトやミルクたっぷりのコーヒー飲料を飲んでおいて、可能なら栄養ドリンクも摂取しておくこと、ときつく言われました。

また、どれも飲みやすく工夫したとしても、原液の種類をごちゃまぜ、所謂「チャンポン」するのは絶対ダメだというのも教わりました。カクテルなどでは特に看過しがちですが、今何杯目か、というのを忘れやすいのがチャンポンの難点。医学的には蒸留酒と醸造酒を混ぜても悪酔いの原因にはならないと言われていますが、お姉さんからすれば結果的に同じ量を飲んだ時でもただ焼酎だけ飲んだ時と、ビールから焼酎、ワイン、ウイスキーと梯子した時とでは全く違うそうなので、やはり向き不向きがあるのだろうという話でした。マイコさんはまだ自分の身体が何のお酒を得意としているのか分からない状態なので、飲み方を間違えやすいとも。

差し当たり直前に必ず乳製品と栄養ドリンク、とそれだけを頭にインプットして、マイコさんは家を出ます。今夜は飲み会です。

マッコリの風味を和らげるには?リンゴやバナナを入れてみよう!

「韓国のお土産ありがとう…って何これ、お酒?」

韓国に旅行に出かけたお友達から、お土産をもらったマイコさん。他の子には化粧品やら香水やらなのに「好きそうだから」と渡されたのは何とお酒。ここまで持ってくるの大変だった、と悪びれずに笑う彼女を責めることもできず、仕方なしに家に持って帰りました。「マッコリ」と書かれたそのお酒は、飲んでみると日本酒でもない、焼酎でもない何だか不思議な味。マイコさんにとっては胃もたれしそうな濃厚さでした。風味は独特だし、割っても匂いが残りそうだし…と悩みつつ、お友達からもらったものだから少しずつでも消費したいと思うもの。何かよい方法はないでしょうか?

「割ってから、果肉を追加すればいいのよ」

お姉さんに聞くと、マッコリには乳製品が基本的には合うのだとか。確かに白濁していて、そのままでもカルピスのように見えなくもありません。基本的には牛乳やカルピス、ヨーグルトで割るのが主流で、最近は流行りのためかジュース割りやお茶割り、コーヒー割りなども出ているのだそうです。しかし元々の味が苦手な以上、下手に冒険する気は起きません。

すると、一旦牛乳で割ってから潰したバナナを入れたり、カルピスで割っておろしたリンゴを入れたり、ヨーグルトで割って砕いた苺を入れたりと、割った後に果実を足すと随分まろやかになると教えてもらいました。試してみると…美味しい!お酒の部分に微かにマッコリの香りはあるものの、同時に口に入ってくる果肉がその風味を消してくれます。オレンジやグレープフルーツなど柑橘系でも美味しく頂けそうです。ただ、果肉を入れたことによってかなりお腹にたまってしまうので、本当に少しずつ減らすことになりそうだなあとマイコさんは嘆息したのでした。

中華料理屋で紹興酒…薬の匂いがキツイ!砂糖を入れるといいの?

「教授、それは紹興酒ですよね?」

ゼミの教授のお手伝いで、学会に付き添ったマイコさん。帰りに今日のお礼をと、中華料理をご馳走になることになりました。すっかり舞い上がっていたのですが、食事の席で先生が「まあ、どうぞ」と自分が召し上がっているお酒を薦めてくれます。気持ちは有り難いのですが、先ほどから先生が飲んでいるのはどう見てもボトルキープの紹興酒。しかも「結構召し上がるんでしょう?お噂はかねがね」と何か誤解をしている様子です。せっかく薦められたお酒を断るわけにもいきませんし、何かこの状況を乗り切るよい機会はないものか…?と思い悩むマイコさん。どうすればよいのでしょう?

「お客様、こちらは如何ですか?」

何となく雰囲気を察したのか、店員さんが席へ来てマイコさんのお酒の横に何か棗のようなものを置いてくれました。開けてみるとどうやらザラメのお砂糖。先生は「君、無粋な真似はよしなさい」と店員さんに怒っていましたが、マイコさんは助かったとばかりに「いいえ、せっかくなので頂きます」と答えました。ただ、これを入れたところで少しはまともに飲めるようになるのか、一抹の不安ではありましたが。

先生の視線が逸れた隙に結構な量を入れ、一口飲んでみればなるほど、漢方のような、何だか独特の香りはまだありましたが、分量を多めに入れたお陰か随分飲みやすくなりました。温かい紹興酒にザラメが程良く溶けて、舌の上で転がります。何とかその場を乗り切ったマイコさんでしたが、後から調べてみると実はその飲み方、目上の方の前ではあまりやらない方がよいのだとか。あの時は店員さんの好意を受け取るという形で事なきを得ましたが、先生が怒っていたのはどうやらそういうことだったのです。紹興酒を飲む二度目の機会がないことを祈りながら、マイコさんはパソコンをそっと閉じました。